向山 喜章

美術家

浄楽寺 神奈川 2022 Photo:HaSACC実行委員会、鰐部春雄
浄楽寺 神奈川 2022 Photo:HaSACC実行委員会、鰐部春雄

Profile

1968年大阪府生まれ、現在は東京を拠点に活動している。

向山は幼少期を日本有数の密教の伽藍が立ち並ぶ高野山で過ごし、周囲の静謐な環境やそこに存在する仏教美術に触れてきた。その原体験は、向山が初期より一貫してモチーフとして扱ってきた光という根源的な存在態へと繋がっていく。
代表作ともいえるワックスを用いた作品では、光に姿を与え固定化するような試みを続けてきた。

様々な色相がワックスとともに固定化された作品は不可視の領域を可視化させるようで、美という概念そのものを問いにかけるようで、高い評価を得ている。

近年では繊細にコントロールされた色彩を素材として扱い、数十回に渡って塗り重ねられ制作されるキャンバス作品を発表しており、幾様にもその姿を変えながら、歴史、光、人の精神といったキーワードとともにその表現領域を拡大している。

2018年から2019年、MGMリゾーツ・インターナショナルからラスベガスへ招聘され半年間の滞在制作をする。

主なパブリックコレクションとして、森美術館(東京)、横浜美術館、軽井沢現代美術館、その他のコーポレートコレクションとして、株式会社大林組、日本サムソン株式会社、株式会社ポンテヴェッキオホッタ、株式会社カザッポアンドアソシエイツ、株式会社キルトプランニングオフィス、MGMリゾーツ インターナショナル、などが挙げられる。

作品展示
(向山喜章)

仏教美術に幼少からふれてきた作家の、根源的な“光”をモチーフにしたキャンバス作品。